お客様を笑顔に
安木 光
Yasuki Hikaru大工
3児の父。
こどもたちと過ごす時間が何よりの楽しみです。
大工になった理由
高卒で工場で約5年働きました。その時にやりがいのある仕事を見つけようと思い、おじさんが大工さんで、おじさんのところに弟子入りしたのが始まりです。
大工になってどのくらいですか?
途中3、4年抜けてますが28年。
入社を決めた理由
いっぱいあるんですが最終的に思ったのが、モデルルームのウッドデッキ製作の作業を、関口くんと西川くんがしてたのかな。その時に社長が汗水垂らして、「こりゃ大変だわ」って言って手伝ってたんですよ。それを見た瞬間に、「やべ、この会社大好きになった」って思って。それでいいな、楽しい会社だなと思って、社長に相談したのがきっかけです。社長は初め「なんで?」て言ってました。笑
毎日のルーティン
僕が一人親方になって仕事をして、絶対って思っていることが工期なんですよ。工期を間に合わせるっていうことを心がけて仕事をしている。もうそれ1本。なんせ工期。工期がずれることによって、多大な迷惑をいろんな人にかけるんです。工期を間に合わせるために、毎日やるべきことを前の日に決めて、その翌日の朝にみんなで「ここまでやろうぜ」というのがルーティーンかな。
好きな仕事は?
特にないです。僕の場合は、タウン建設の社員になるまで10社くらいの会社とお付き合いしていたんですね。10社を相手にしようと思ったら、自分の個性を出していたら仕事にならないんですよ。それで今に至っている。難しくてもやればなんとかなるし、収めるっていうことしか考えてないけど。「ここ、こうやったらすごいのにな」とかっていう思いにはまだ至ってない。もうちょっと工期に余裕があったりしたら、そういう考えも出るかもしれない。今はもう言われたことをやる、やり遂げるっていうことが、やるべきところかな。トイレ掃除もしますよ。
仕事をしていく中で更にやりたいことは出てきましたか?
あります。これはもう15年20年くらい前から思っていることがありまして。家の構造のミニチュア版を組んで、お客様にプレゼントしたいとずっと思っています。割り箸を削って、割り箸で構造を組んで、垂木を流して、っていうところまでをして、建ててくれるお家のそのまんまのモジュール、それをお客様にプレゼントできたらいいな思っています。
大工をはじめた当初に感じたことは?
始めた当初はがむしゃらにやってたんでね、人より。簡単に言ったら、屋根の野地板って今でこそパパパパってテッポウで打つじゃないですか。昔は口に釘を加えて全部手打ちだった。そんなんでも人に負けたくないんで一生懸命やって。で、面白かったイメージがあったかな。単純作業が面白かった。
経験を重ねて感じること
今は僕自身はもうやるべきことをやっていくだけなんだけど、今親方として2人の大工を見ていて、2人にはやっぱり勉強していってほしい。一人前の親方になるために、自分で考えて動いてほしいという思いがあり、それを教えていくのが今の任務かなと。
その2人が前を向いて、大工たるものは何なのかっていうことを考えながら、仕事をしてほしい。サラリーマンじゃないぞっていうのがやっぱあるんで。実際社員大工はサラリーマンなんだけどね。だけど、やっぱり職人はサラリーマンと同じ風だとできないです。どうしても。サラリーマンになっていたら家を収めていくには時間が足らない。それをわかっていってほしい、理解して仕事に向かってほしいっていうのを教えていきたいなっていうところだね。
仕事の喜びはなんですか?
お客様の笑顔。それですね。
タウン建設の場合は、お客さんが引き渡しの前に打ち合わせで現場に何回か入ってこられるじゃないですか。普通はないので。出来上がっていくところを見られたお客様の笑顔を見るとやっぱり嬉しいです。
「現場を見させてください」とお客様が結構見に来られることもあるんですが、最後来られた時に出来上がっていて、1番下のお子さんが大はしゃぎしていて。ロフト上に登ってジャンプしたりするから「壊れる壊れる」と笑い合いながら嬉しい瞬間でした。
僕はコミュニケーションが苦手なんで、誰に対してもこちらから問いかけることがあまりない。聞かれたことに関しては答えるんだけど。それで笑顔になるような答えを返せればいいかなと。
大工さんの仕事で、現場に来たら「ここをみてほしい!」というところは?
片付いている現場。
現場ファッションにこだわりはある?
全然ないです。腰袋だけこだわった。ピットを入れるところが欲しい、その程度です。
靴は良いものは足が楽です。特にコンクリートの現場の時は、足の疲れがよくわかります。
腰袋の中身を見せて!
ピットを入れるところがついた腰袋。
こだわりの仕事道具紹介
すごい考えたんだけどね、マルツールだね。あれはいい仕事する。丸のこ。
15年くらい前にテレビで「これからの時代は丸のこを使いこなす人が勝つ」とテレビやってて、それを見た時に「俺、丸のこのプロになろうと思った」笑。
お客様とのエピソードは?
お客さんがいいって思ってくれることって、すごいことだと思うんです。あの大工さんよかったって言ってもらえるっていうのが1番。それがこの数年の間に同じお客様で2回も起きてしまったっていうことにびっくり。2軒目を建てても、やっぱり喜んでもらえたっていうのが1番だと思います。
1軒目を建てさせてもらった時に奥さんにとっても喜んでもらえて。その家は残念ながら手放して2軒目を建てられることが決まり、タウン建設か他かどっちで建てようかと迷っていたところに、ホームページを見たら俺の顔があると。「ちょっと待って!」となったらしくて。「2軒目は何年でも待つんで、安木さんしてください!」と言われて。それですぐ話が進んだんですよね。
1軒目の時は建ててる間にお客様が気に入ってくださって、2軒目は名指ししていただけたという感じです。そうやって言われることが、やっぱり嬉しかったですね。
職人としてどんな大工になりたい?
もうハナっから言っているように、迷惑をかけない大工になりたいです。それに尽きる。工期を遅らすことに対して、いろんな業者に迷惑をかける。
今やってることは、僕もやるけど見習いの2人にも終わりまでの工程表を作らせた。
それぞれ1階担当、2階担当と振り分けて。1階だけの工程を組ませて紙に書いて、もう1人も2階のを紙に書いて。それを現場に貼り、目標としてやっていこうと。そしたらやっぱり次に何をしたらいいか、そのためには何の材料が必要というのがわかるから。目標を達成するために一生懸命やるよな。
若い大工さんに一言
サラリーマンにはなってほしくない。その一言。1日何時間働いたんで、もう定時なんでいいです、それじゃあね、やっぱり職人は務まらないって思ってるんで。だからサラリーマン大工にはなってほしくない。自覚を持って責任を持てる大工になっていってほしい。それだけ。
これから家づくりをする人へ
お客さんを笑顔にできる家作りを目指しています。
タウン建設の家は中身がすごいので自信を持っておすすめできます!