工務店経営

最近の全国的な建設業界の動向として、2024年1月から10月までの建設業の倒産件数は1,566件と報告されており、前年同期と比較して増加傾向にあります。
この増加の背景には、資材価格の高騰や人手不足が大きく影響していると考えられます。都内の高層物件も例外ではなく、資材価格の高騰と職人不足に伴う人件費の増加により、プロジェクトの見直しや中止が業界ニュースで多々報じられています。
個人住宅も同様の状況です。新築戸建てを検討して営業マンの話を聞いてみた結果、住宅価格が予想以上に高くなり、購入を断念するケースや、中古住宅への計画変更を選ぶ方も増えています。
このような業界環境の中で、当社タウン建設は法人化から15期目を迎えることができました。これは一重にスタッフとお客様の支えがあってこそです。
先日、毎年恒例のスタッフ全員が集まるミーティングを開催し、2025年のビジョンを共有しました。当社では売上・経費・利益などの経営数値を社内で公開しており、その数字の見方や意味をスタッフに説明し、今後の方向性を明確にしました。
創業当初はスタッフが少なく、私自身が営業、工程管理、経理などを兼任していました。しかし、スタッフ数と棟数の増加に伴い、個人の負担がボトルネックとなることを実感しました。現在では、意志と情報の共有ができていればスタッフに業務を任せることで、業務がスムーズに進み、お客様満足度の向上にも繋がっています。
今の時代、スマホのアプリを活用して情報共有を効率化しています。個人だけが情報を抱え込むことがないようにし、ベテランが新人を指導できる体制を整えています。日々の業務を見直し、使いやすさを追求しながら改善を重ねています。
社長一人が奮闘するよりも、スタッフ全員で力を合わせて進むことで、より早く効果が現れ、質の高いアイデアが生まれます。そのために、新しい取り組みにも積極的にチャレンジし、常に学び続ける組織を目指しています。
これからもタウン建設は、スタッフ一同で力を合わせ、お客様に最高の住まいを提供してまいります。